空港に向かう電車の中、向側に座っていたカップルがいました。
その後アタシたちは、彼らを「チーム・デラックス」と名付けました。

チームDLXの彼はなにやら長ぁ〜い筒状の荷物を持っていました。
帰り道ならディジュリドゥ(アボリジニの楽器)かなぁ〜とも
想像できたのですが、これから空港に向かおうとしているところ・・・・。それにディジュリドゥだったとしても長い!長すぎるのです。
電車の天井につっかえそうになるくらい長かったので、2mくらいあったと
思います。
 
やがて空港に到着し、いよいよケアンズに出発するかと思ったら
そんなことは、つと────────────んと忘れていました。
が、ケアンズで飛行機を乗り換えて、エアーズロックの空港へ着いた時でした。

見覚えのある筒状の荷物がターンテーブルをめぐり、途中でつっかえて
いるではないか!?
ガムテープでぐるぐる巻きにされて、姿は多少変わっていましたが
空港に向かう電車の中で見た人のものに似ていました。
まさかねぇ〜ときくと笑っていたのですが、その日の午後・・・・

リゾート内のとあるレストランでなんと持ち主に遭遇しました(笑)
電車で見かけた人でした。こんなところで再び会うとは!!

向こうもこちらに気づいた様子で、ほとんど同時に

「電車で一緒だった人ですよねぇ〜!?」
「電車で一緒だった人ですよねぇ〜!?」


とお互いに声をかけました。
もちろん気になる筒状の荷物の中身を聞いてみました。
中身は釣りざおとのことでした。
あ〜あ!な〜るほど〜!

その後、彼らは新婚旅行であることや、このあと同じようにケアンズに
戻ること、また日本に帰る日も一緒である偶然を知ったのでした。
この時ですでにふたりに運命を感じていたことは言うまでもありません。

ただケアンズに戻ってから、彼らはケアンズの南、車で2〜3時間くらいの
ところにあるヒンチンブルグ島に3泊の釣り三昧に行くと聞いたので、
お〜!人とは違うデラックスな旅ですね〜!ということで
アタシときくのふたりの間だけで、彼らのことを「チームデラックス」
と呼ぶことにしたのでした。
 
 

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