浅田次郎著
久しぶりにまた手に取りました。
「浅田本」w
人情厚い(熱い?)ストーリーが
この人の得意技ではないかと
けろは思います。
 
 
 
 
この「地下鉄(メトロ)に乗って」は今秋映画となります。
10月21日ロードショーだそうです。
そんな制作発表記者会見のニュースをTVで見て、「浅田本」を
読みたくなったのです。

父と息子。母と息子。兄弟。夫婦。日陰の恋愛。戦前の東京。
戦後のすさんだ東京。それと・・・つねにベースにある地下鉄です。
地下鉄が鍵となって織り成すヒューマンドラマ+ちょっと切ない
ラブストーリーが混在した物語。
これが映画でどう演出されるのかが、少し楽しみ。 ^ー^*


あらすじ(公式ページより)
地下鉄だけが知っている、時を越えた美しくも儚い運命

重いスーツケースを抱え、いつものように地下鉄の駅に降り立つ長谷部真次。小さな会社の営業マンとして一日歩き回った帰り道だ。
地下鉄を歩きながら、携帯電話のメッセージを確認すると、弟から父親が倒れたというしらせが入っていた。入院がニュースになるほどの巨大な企業を一代で立ち上げた父とは、高校を卒業してから、もう長らく会っていない。
真次が初めて父に強い反発を覚えたのは、まだ中学生だった頃の、まさに今日だった。横暴で威圧的な父と喧嘩した兄が、家を飛び出し 還らぬ人となったのだ。

過去に思いを馳せながら、地下鉄のホームに続く地下道を歩き始めた真次は、前方を横切る男があの日の兄に見えて、思わずあとを追いかける。

階段を上がると、なんとそこはオリンピック開催に沸き立つ昭和39年の東京。しかも兄を失くした”運命の日”だった。

  (中略w)

その後無事に現在に帰還した真次の奇妙なタイムスリップは一度きりではなかった。



あらすじを見る限りではあまりぱっとしない・・・?(ぉぃw)
もともと「浅田本」が好きだから というのはもちろんだけれども、
けろは普段地下鉄を利用しているためか、ちょっと親近感を
抱いたというのも手に取った理由のひとつ。
 
 

あまり詳細を書かずにこの作品の感想を言うのはツライw

んー・・・・・と。
「鉄道員(ぽっぽや)」や「ラブレター」よりわかりづらい。 
なにしろ主人公小沼真次(映画では長谷部なの?)はちょっとひねくれている(笑
複雑な家庭環境も、平凡に育ってきたけろには彼らの気持ちを
読み取るには難しい部分がありました。 
 
タイムトリップして過去の時代の父や家族に遭遇するなんて
まるでハリウッド映画のようなストーリーは、けろの持つ浅田氏の
イメージとはかけ離れてはいたけれど、純粋にとらえて読み進めると
真次にとって威圧的で薄情でしかなかった父。
想いが徐々に変わっていく様に心奪われます。

似たような関係になってしまってる人はいませんか?
これを読んだら、お父さんに対する気持ちが変わるかもしれませんよw
 
 
やがて、何度も過去に行く主人公真次に、あっと驚く真実と結末が。
 
 
 
 

けろ、コピーライターになれるかしら?(笑 冗談です^ー^;
映画では当然のごとく原作と変えてある部分があると思います。
ダヴィンチコードもそうでした。本を先に読んで失敗だった時も
あれば、そうでない時もありますが・・・
鉄道員(ぽっぽや)のような短編が映画になったのは
よくやってくれた!と思ったものですが、これはまるまる1冊分のお話。 
あまり削られすぎないで欲しいと切に願います。
 
 
 

映画『地下鉄(メトロ)に乗って』公式
    http://www.metro-movie.jp/
サイトのBGMに流れるピアノの音色がステキです・・・。
 
 
 

 

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