溝口まで車でおでかけ。
なんてことないドライブ。
折りしも台風の影響で急に強い雨が降ったり、
街は吉野家の牛丼復活祭やらで行列を見かけたり、
車内はBumpの曲がいつものように流れていたり、
・・・そんな三連休の最終日。

けろはめっきり助手席に乗ることが多くなった。
車の運転は母に買い物に誘われた時くらいだ。
 
 

走る車は渋谷にさしかかり、青山トンネルを抜けると
まっピンクなビルが目に飛び込んできた。
あ・・・・あのビル・・・ 言いかけてやめた。 
 

バンドの手伝いをしていた頃は愛車に乗ってどこまででも行った。
それも都内各方面、ほぼ首都高を避けるようにして 延々と国道・県道を
とことこ走る。
深夜ならさほど時間も大差ないし、愛車は高速に不向きである。

あの頃はものすごいタフだった。
あの体力は今の自分には想像もつかない。睡眠時間3時間でも
平気で翌朝出勤したりもしたし、会社の後 車で出かけたりもした。

たくさんの人に出会った。
普段行かないところにもたくさん行った。
外で夜を明かし、白む空を見上げた。
あのタフな自分は本当に自分だったのか 最近夢だったようにも
思えてきていた。
 
 
青山トンネルのピンク色のビル。
けろがタフだった頃の証人?かな。
あの頃のけろ、頑張ってたね。
 

なんでかわかんないけど、ちょっとツーンときた。
風邪でもひいたか?と言われて、うん そうみたい。とけろ。
思いっきりぶぃ〜んっ!と鼻をかんだら少し元気になった。
これからのけろも負けないよ。
 
 
 

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