明日は父の誕生日。ちょうど60歳、定年を迎える。
定年後も嘱託として仕事を続けることが出来るそうだが、ワタシは前から決めていたのだ。「父の現役最後の乗務に乗る」と。
父は地元の路線バスの運転士。誕生日は明日だから本当は明日が最終日になるんだけど、たまたまお休みになった。
土曜日だから、どんなダイヤでも対応できると安心していたのに、急遽最終日が金曜日の今日になってしまい、ワタシは会社を早退するはめになった。笑
この日の父の運行表を手に入れるまでの話は省略するが、ラッキーなことに地元駅の路線だった。へんぴな路線になることも想定していたが、ホントに運がヨカッタ。^ー^*
18時17分着、折り返して18時20分発。大きな花束を調達したワタシは、他の乗客にまぎれて、ぎりぎりで父の運転するバスに乗り込んだ。
始発からは20人以上の乗客がいて、ワタシはうまく身を隠していた。
後から聞いた話によると、父はワタシが来るかもしれないと予想していたようだった。
到着した時に、停留所に並んだ乗客の列を流し見たというが、そこはワタシも把握済み。
折り返し3分の間に、いかに滑り込むかを計算したサ。笑
「ご乗車ありがとうございます。このバスは・・・」聞きなれた父の声がバスの車内アナウンスで聞こえ、バスが走り出した。
今までに父の運転するバスには何度も乗ったことがあるけれど、ちょっとしんみりした気持ちになった。
まもなく日没となる時刻。停留所に着くたびに徐々に減る乗客。
終点から3つ前くらいの停留所で最後の乗客が降りると、乗客はついにワタシひとりになった。
すると、運転席から長い腕が伸びて出て「ちょい、ちょい、ちょい♪」と振り返らずに手招きされた。
・・・・あは。バレてる。^ー^;
始発から3つ目の停留所でけっこう乗客が減り、真ん中よりも後ろの方で控えめに立っていたワタシの姿に気づいたらしい。
バスにはフロントミラー(乗用車で言うルームミラー)の他に乗降口を確認するためのミラーがいくつか付いているため、後ろの方の死角を狙って立っていたのだが、顔は見えないまでも立ち姿でバレた様子。
約30分のバスの旅。
照れてなかなか花束を受け取ってくれなくて、結局自宅に着いてから「おつかれさま」と手渡した。
嘱託として今までと変わらずに走り続けるという父にとって、この日は単なる通過点だったかもしれない。
でも、いたずら半分ではあったけど決行して良かったと思う。
父は「オマエの姿に気づいた瞬間、フロントガラスが曇っちゃったぞ」って言ってた。泣きそうになっちゃったみたい。笑
事故らなくて良かった・・・・・・・・・。(笑えないって?)
定年後も嘱託として仕事を続けることが出来るそうだが、ワタシは前から決めていたのだ。「父の現役最後の乗務に乗る」と。
父は地元の路線バスの運転士。誕生日は明日だから本当は明日が最終日になるんだけど、たまたまお休みになった。
土曜日だから、どんなダイヤでも対応できると安心していたのに、急遽最終日が金曜日の今日になってしまい、ワタシは会社を早退するはめになった。笑
この日の父の運行表を手に入れるまでの話は省略するが、ラッキーなことに地元駅の路線だった。へんぴな路線になることも想定していたが、ホントに運がヨカッタ。^ー^*
18時17分着、折り返して18時20分発。大きな花束を調達したワタシは、他の乗客にまぎれて、ぎりぎりで父の運転するバスに乗り込んだ。
始発からは20人以上の乗客がいて、ワタシはうまく身を隠していた。
後から聞いた話によると、父はワタシが来るかもしれないと予想していたようだった。
到着した時に、停留所に並んだ乗客の列を流し見たというが、そこはワタシも把握済み。
折り返し3分の間に、いかに滑り込むかを計算したサ。笑
「ご乗車ありがとうございます。このバスは・・・」聞きなれた父の声がバスの車内アナウンスで聞こえ、バスが走り出した。
今までに父の運転するバスには何度も乗ったことがあるけれど、ちょっとしんみりした気持ちになった。
まもなく日没となる時刻。停留所に着くたびに徐々に減る乗客。
終点から3つ前くらいの停留所で最後の乗客が降りると、乗客はついにワタシひとりになった。
すると、運転席から長い腕が伸びて出て「ちょい、ちょい、ちょい♪」と振り返らずに手招きされた。
・・・・あは。バレてる。^ー^;
始発から3つ目の停留所でけっこう乗客が減り、真ん中よりも後ろの方で控えめに立っていたワタシの姿に気づいたらしい。
バスにはフロントミラー(乗用車で言うルームミラー)の他に乗降口を確認するためのミラーがいくつか付いているため、後ろの方の死角を狙って立っていたのだが、顔は見えないまでも立ち姿でバレた様子。
約30分のバスの旅。
照れてなかなか花束を受け取ってくれなくて、結局自宅に着いてから「おつかれさま」と手渡した。
嘱託として今までと変わらずに走り続けるという父にとって、この日は単なる通過点だったかもしれない。
でも、いたずら半分ではあったけど決行して良かったと思う。
父は「オマエの姿に気づいた瞬間、フロントガラスが曇っちゃったぞ」って言ってた。泣きそうになっちゃったみたい。笑
事故らなくて良かった・・・・・・・・・。(笑えないって?)
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