運転席の父

2014年6月8日 日常
土曜日は母とふたりで父のもとへ。

病院までは再び父の車を走らせた。
妹はあれ以来イヤがって、運転しようとはしない。笑
が、しかし、ワタシもそんなに慣れているわけでもなく
免許証と度胸があるから運転できているようなものだ。

霧雨が降っていて、微妙にワイパーが必要な感じ。

各所スイッチなんてどの車も同じようなものだろうけれど
自宅の車だってあまり乗るわけでもないので、手間取った。。。

ワイパーをひと拭きしようと思ったら、スモールランプが点灯していた。
気付くのに5秒くらいかかった。

気を取り直して違うスイッチを入れたら、背後から音が。
・・・後ろのワイパーが作動した。

スイッチを凝視して「そうだった、そうだった・・・」ぶつくさ言いながら
ようやく全面がすっきり見えたのだった。


そんなこんなで、病院ではとりとめない話と
転院の話などで1時間ほど過ごして、母が眠たそうにしているからと
父は駐車場まで見送ってくれた。

そして、車をこっちにまわせと言う。

軒下まで乗り付けると、運転席からワタシをどかし
ちょこんと座って、ペダルを踏んだり動作確認をしている様子。自分のね。笑

大丈夫そうだな。と満足そうに言っていた。

入院からかれこれ4週間。
「こんなことになるなんてなぁ・・・」と、ぽつり父は弱気なことを言っていた。
おそらく本音だと思う。

マイカーの運転席に座る父はいつもと変わらぬ父だった。
病院の寝巻を着ていること以外は。

少しは励みになったかな。
なってたらいいな。

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