今年初めに転職により入社したルーキー君は、趣味でオーケストラに所属しているのだそうだ。
担当はホルンで、小学生のころトランペットをやったことがあるワタシは
金管系列ということで 少し親近感を持ってその話を聞いていた。

先日、会社にリーフレットを持ってきてくれた。

年に1回の総力を込めたコンサートらしい。しかも無料コンサートだそうだ。
そのリーフレットを同じラインのメンバーひとりひとりに渡し、ワタシにもその1枚をくれたので 行ってみることにした。

もらったメンバーはみな県外だけど、ワタシの場合、その会場が3駅だったこともあるし、
普段は朴訥としたルーキー君が、リーフレットを会社にわざわざ持ってくるくらいの「ぜひどうぞ!」な感じに乗ってしまったというのもある。


さっそく相方に話してみたところ、曖昧な返事。
ならば、と思い母を誘ってみた。
日ごろ悪態ばかりついている母なので、たまにはワタシから誘ってご機嫌取りをするのもいいだろう。
しかも、留守中は父と妹が羽を伸ばせるので一石二鳥。笑


暑くもなく寒くもなく、当日はちょうどよい天気だった。
年老いてきた母は、階段に文句を言いながら歩いていたが、文句を言うだけまだ元気でいてくれていることをありがたいと思った。笑

全3曲のプログラムだったけれど、オーケストラのコンサートなど行ったことがないので「普通」がわからない。笑
とりあえず、映画館でもそうしているように 左右前後真ん中あたりの席に座ることにした。
高校生からお年寄りまで幅広い客層で、開始前までに7~8割の席が埋まったようだ。

バイオリンというのは、20人以上いると思われる大所帯のパートなのに
音が1本になってしまうすごさ。あんなに繊細なものなのかと気づかされた。
パートによって、ところどころ見せ場があったりして
ルーキー君も あとから聞いた話によるとちょっとだけソロ部分があったようだった。
たしかに、聴いている時、あ、ルーキー君、吹いてるのかな?と思ったところがあった。
授業参観にきたお母さんになったような気持ちで見ていたのを覚えている。

間に15分休憩をはさみ、2時間ほどだった。

総勢60人以上はいたと思われるオーケストラで、みな趣味でやっているというから驚いた。
仕事の片手間、あるいは家事の合間、これだけの人数が集まって気持ちをひとつにして曲を奏でる。
それだけでもすごいことだと思う。

いつもとは違う、特別な時間を過ごさせてもらって、
ちっちゃな親孝行も出来たし、大満足のワタシだった。

次がまたあれば、今度こそ相方を連れ出すことにしよう。
相方はホルンをやったことがあるらしい。

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